おはようございます。
湯浅です。
昨日は某社会福祉法人様の
全体研修にて
「高齢者虐待・身体拘束・リスクマネジメント」
のテーマで研修講師をさせていただきました。
写真は撮り忘れたので
特養・デイサービス・ケアマネ等多職種の方々
が参加された研修でした。
参加者の方々真剣に私の話に耳を傾けてくださり、
ワークにも積極的に参加してくださっていました。
(私の解釈によるところです!)
認知症ケアにおいて問題なのは介護者視点から
物事を捉えて認知症高齢者の方の言動や行動を
問題だと思い込んでしまっていることです。
もともと介護をしている方は奉仕の心が強かったり
自己犠牲をする方が多く、とてもやさしい人の集まり
なのです。
実際に私が現場を見ていても実感できるほどそうです。
ですが正しい知識の不足や小さな積み重ねによる
ストレスも溜まることで
「相手の行動」をやめさせようとしたり、止めたり、
咎めたりしてしまうようになります。
これが、実は高齢者虐待・身体拘束・リスク拡大に
繋がっていくのです。
目先の短期的な事象にとらわれるのではなく
中長期的な視点物事を捉えていくことが必要ですね。
ではどのようにすれば介護者視点から抜け出し
利用者視点に立てるのでしょうか?
もちろん認知症の正しい知識を身につけ
本人の性格や生活歴はある程度理解する必要は
ありますが、ここではポイントを紹介します。
1.その人本人は「何に困っているのか?」という考え方
例えばトイレ以外で排尿をしてしまう方がいると思いますが
この人はトイレ以外で排尿をしてしまったことには困っていません。
この人はトイレを見つけることができず困っているのです。
その場合、トイレ以外で排尿をしたことを咎めるのは介護者視点で
本人がトイレを見るけることができるようケアや環境を調整するのが
利用者視点になります。
2.自分がされて嫌なことはしない
当たり前の話ですが、自分が同じことをされたら「嫌だな」と
思うことはしないことです。
認知症の方は記憶障害により記憶できなくても
感情は残っています。さらに嫌な感情は蓄積されるので
どんどん拒絶反応が強くなるリスクが高まります。
まずはこの2つのポイントを意識すると
物事を捉える視点が変わります。
是非活用してください。
研修のご依頼があればご相談ください。
本日はここまで
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
コメントを残す